機械工学科DEPARTMENT OF MECHANICAL ENGINEERING

学科概要

JABEE技術者教育プログラム

「機械・ロボットコース」と「生産技術コース」

機械工学科では、3年次に「機械・ロボットコース」と「生産技術コース」のどちらかを選択することになっています。 どちらのコースも講義・授業内容は同一ですが、 「生産技術コース」では選択科目となっている科目が「機械・ロボットコース」では必修となるなど 進級・卒業の要件が異なっています。 「機械・ロボットコース」は、技術者教育プログラムが社会の要求水準を満たしているかを 審査する機関であるJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けた教育プログラムです。JABEE認定プログラムの卒業生は水準を満たす技術者教育を受けた者として国際的にも認められます。コース修了者には卒業時にJABEEコース修了証明書が授与されます。

「機械・ロボットコース」が育成しようとする人材像

「機械・ロボットコース」が育成しようとする人材像は、以下に示す「機械・ロボットコース」と「生産技術コース」に共通する機械工学科の人材養成に関する目的に、機械・ロボットコースに関する人材養成に関する目的を加えたものになります。

機械工学科の人材養成に関する目的

機械工学科では、情報メカトロニクス分野における地域の発展に寄与するため、機械、ロボット、メカトロニクス分野の仕事で必要とされる基礎学力、ロボット、メカトロニクスを含む機械工学の基礎及びコミュニケーション能力を身に付けた汎用的な知識と技術力を備えた中核的技術者を養成する。また、これまでの機械工学科が推進してきたモノづくり教育に加え、実践的なプロジェクトデザイン教育を導入することで、地域社会の発展のために大学での学修成果を継続して生かすことのできる人材を養成することを目的とする。

機械・ロボットコースに関する人材養成に関する目的

理工学部履修規程第2条別表第1に示す機械工学科の人材養成に関する目的(上記)に加え、機械工学に関する広く体系的な知識を持ち、複合的なエンジニアリング問題を解決できる人材を養成することを目的とする。

機械・ロボットコース」の学習・教育目標

「機械・ロボットコース」では、育成しようとする人材像に求められる能力として、以下のA~Mの学習・教育目標を定めています。 カリキュラムと各授業科目は学習・教育目標を達成できるように設計されており、 成績評価では目標の達成を厳格に評価しています。 各科目がどの目標と関連するかは各科目のシラバスに明記されています。
A 機械工学および関連する数学と物理以外にも幅広く自然、社会、人間に関する理解を深め、 技術がこれらに与える影響を多面的に考える素養と能力を身につける
B 大学生として自主的かつ継続的に学習し、問題を解決する姿勢を身につける
C 社会の中での技術者の役割と責任を理解する
D 機械工学に関連する数学と物理の基礎を理解し応用できる能力を身につける
E コンピュータによる情報処理の基礎を理解し、応用できる能力を身につける
F 機械工学の根幹を成す工作法と4力学の基礎を身につける
G メカトロニクスシステムの解析と統合に必要な電気電子工学、制御工学に関する基礎を身につける
H 与えられた仕様に基づいて機械要素や簡単な機械を設計し、 定められた期間で規格に従った図面を作成する能力を身につける
I 実験・実習を通じて工作法と4力学の基礎を体得するとともに、 その結果を定められた期間で論理的な文書としてまとめる能力を身につける
J 工作法と4力学およびメカトロニクスに関する応用的な知識を身につける
K 組織として仕事をする際に必要とされるコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を身につける
L 外国語によるコミュニケーション能力の基礎を身につける
M 必要な知識を自主的かつ継続的に学習し、定められた制約条件の中で問題を解決する能力を身につける

学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ

上のような学習・教育目標を達成するために履修すべき科目の流れは以下のようになっています。
各学習・教育目標(A-M)を達成するために必要な授業科目の流れ

登録するコースの決定方法

登録するコースは2年次終了時の希望調査で決定しています。 コースごとの人数制限はありませんので希望するコースに登録できますが、 「機械・ロボットコース」に登録する場合は、以下の受入れ方針に基づいて定められた登録要件を満たした上で、3年次前学期の履修登録変更期間の最終日までに所定の登録願を提出する必要があります。 また、本学科3年次に編入した学生が「機械・ロボットコース」への登録を希望する場合は、 他大学等で取得した単位の内で本学科の開講科目相当であるとして 読み替え認定された科目の単位数が登録要件を満たす場合に限り 「機械・ロボットコース」への登録を認めています。

「機械・ロボットコース」の履修者の受入れ方針

理工学部履修規程第2条の2別表第1に示す機械工学科の要件(機械工学科のアドミッション・ポリシー)に加え、次の意欲及び能力を持つ者を受け入れる。

  1. 機械・ロボットコースが養成しようとする人材を目指す意欲を持っている人
  2. 社会の中で技術者に求められる役割と倫理を理解している人
  3. 機械・ロボットコースでの学習に必要とされる機械工学に関する基盤的な専門知識及び外国語による基礎的なコミュニケーション能力を身に付けている人

「機械・ロボットコース」の登録要件

(20RM以前)

  • 履修規程第15条第5項に定める3年次以降配当科目の履修要件を満たしていること
  • 1年次に配当されている「専門必修科目」の単位を全て修得していること
  • 2年次に配当されている「専門必修科目」20単位のうち、18単位以上を修得していること
  • 技術者倫理の単位を修得していること
  • 学則第15条別表第10(以下「別表第10」という。)に定める卒業要件の「外国語科目」について、英語科目を6単位以上修得していること

(21RM)

  • 履修規程第15条第5項に定める3年次以降配当科目の履修要件を満たしていること
  • 1年次に配当されている「専門必修科目」の単位を全て修得していること
  • 2年次に配当されている「専門必修科目」24単位のうち、20単位以上を修得していること
  • 技術者倫理の単位を修得していること
  • 学則第15条別表第10(以下「別表第10」という。)に定める卒業要件の「外国語科目」について、英語科目を6単位以上修得していること

卒業研究着手要件

「機械・ロボットコース」に登録した場合は,以下のすべての要件を満たさなければ卒業研究を履修することができません。

「機械・ロボットコース」の卒業研究着手要件

(20RM以前)

  • 別表第10に定める卒業に必要な124単位以上のうち,卒業研究以外の「専門必修科目」52単位と「外国語科目」のうち英語8単位を修得していること
  • 解析幾何学,微分積分II,微分方程式,微分積分演習,線形代数II,図学,物理学及び工業数学のうち,8単位以上を修得していること
  • 制御工学,機械工作法II,応用機械力学,応用流体力学,応用熱力学,機械・ロボット設計II,ロボティクス,機構学,材料強度学,熱機関,伝熱工学,自動車工学,モータ制御,エンジニアリング演習,工作機械,センサ工学,計算機システム,機械CADII,品質管理I、品質管理II、流体機械及びプロジェクトデザイン管理のうち,22単位以上を修得していること

(21RM)

  • 別表第10に定める卒業に必要な124単位以上のうち,卒業研究以外の「専門必修科目」54単位と「外国語科目」のうち英語8単位を修得していること
  • 解析幾何学,微分積分II,微分積分演習,線形代数II,図学,物理学及び工業数学のうち,8単位以上を修得していること
  • 制御工学、機械工作法II,機械力学II,機械・ロボット設計II,ロボティクス,機構学,材料強度学,熱機関,伝熱工学,自動車工学,モータ制御,エンジニアリング演習,工作機械,センサ工学,計算機システム,機械CADII,品質管理I,品質管理II,流体機械,AIプログラミング演習,AIリテラシー,プロジェクトデザイン管理のうち,22単位以上を修得していること