学生の皆さんへ
1年生の皆さんへ
新入生の皆さん、九州産業大学理工学部電気工学科に入学おめでとうございます。皆さんの中には、将来、電気電子工学関係の研究者や商品開発に携わる技術者として働きたいなと思っている方、電力インフラや通信インフラなど私たちの日々の暮らしを縁の下から支えている重要なインフラ基盤に関わるお仕事に興味がある方、特に、将来のことはあまり考えていないけど、電気や電子、通信などに興味があり学んでみたいと思っている方など、色んな気持ちを抱いて入学されていると思います。是非その気持ちを忘れずに、さらに、4年間の学びの計画を立てて、皆さんの将来に向けて有意義な大学生活となるように心がけてください。
九産大では、クラス担任制を導入しています。これは、一人一人に電気工学科の教員が1名担当者となり、1年生から3年生まで通じて学業などの相談や指導を行う制度です。入学後は、色々と分からないことが多いものです。大学生活に慣れるまでは、必要に応じてクラス担任の先生と連絡を取り合い指導を受けてください。
大学と高校の大きな違いは、学びのスタイルだと思います。大学では、皆さんが、たくさん用意されている講義の中から必修科目や選択科目などを自由に選択して授業を受けることになります。高校までは、決められた講義に出席して勉強していればよかったです。一方、大学では、自分の将来を考えて、どの講義を受けるか決めないと行けません。どの様な講義があるのかは、学生便覧や大学の教務部のHPから確認することができます。前期と後期の始めには、履修する講義を登録する履修登録を行う必要があります。履修登録については、年度初めに教務ガイダンスが開催されますので、ガイダンスに出席してミスの内容に履修登録を済ませましょう。以下に教務部のHPへのリンクボタンを設置しています。授業の時間割や試験の時間割等も確認することができます。
基礎教育サポートセンター
電気工学に関する非常に面白い専門科目を理解するためには数学や物理の力が不可欠となります。高校で数学や物理についてあまり勉強する機会がなかった、勉強したけど忘れてしまった。そんな学生にお勧めなのが8号館2階に開設している基礎教育サポートセンター(基礎サポ)です。
基礎サポには、数学や物理を専門とする教員が平日の授業時間中待機しています。例えば、微積分学Ⅰで、高校で習った部分積分法を適用して上手く問題を解くことができない、また、物理学Ⅰで、出題に合った運動方程式を導くことができない(式の物理的な意味が分からない)などお困りのことがあれば、積極的に質問してください。質問する、その一歩が、皆さんの専門科目をより楽しむ第一歩となります。
特に、電気工学科で勉強する電気回路や電子回路、電磁気学などでは、目には見えない電流や電圧、電界や磁界、電磁波などを対象として勉強します。見えないものや触れることのできない物理現象を理解するための第一歩は、イメージを持つことです。次の一歩が、その物理現象について、数学や物理の知識を借りて、モデル化、数式化、グラフを描いたりなど可視化して理解を深めることです。そのためには言わずしても、数学や物理の基礎知識が必要となります。
入学時にプレイスメントテストを受験して頂き、入学時の実力に応じて基礎数学と基礎物理のクラス編成が行われます。したがって、数学や物理が苦手だという方や逆に大好きだという方に合った講義の進め方で授業を受けることができます。このような基礎数学や基礎物理を通じて各学科の専門科目への橋渡しを行っています。もし数学や物理が分からなくなったときは、遠慮なく基礎サポの数学と物理の先生に助けてもらいましょう。分からないことが溜まると、講義に参加することが嫌になり、欠席が増えて、最終的には、単位を落とします。そうなる前に、基礎サポを利用してください。もちろん、クラス担任の先生に相談してもいいです。
基礎サポを利用している学生からのアドバイス
基礎数学や基礎物理の理解できていない公式や法則について、基礎サポの先生から親切に教えていただきました。何度も何度も通い無事に基礎数学と基礎物理の単位を取得することができました。また、線形代数Ⅰの授業では、拡大係数行列を使って連立方程式を解く方法が講義の先生の話を聞くだけでは全く理解ができませんでした。そんな時も、基礎サポの先生が、私にもわかりやすいように、例題や図を描いた説明を行って頂き、ようやく解けるようになりました。さらに、専門科目である電気回路の数学に関する質問に対しても教えて頂いていました。私から1年生や2年生にお伝えしたいことは、数学や物理で、分からなくなり悩んでいる方が居たら是非基礎サポの先生を訪ねて欲しいです。分からないことをそのままにしておくと、専門科目の単位を落とすことにもなりますので注意が必要です。
(電気工学科4年生 杉君)
2年生の皆さんへ
2年生になると電気工学に関する専門科目の嵐が訪れます。1年生の後期で習った電気回路Ⅰの直流回路に関する理論から電気回路Ⅱでは交流回路に関する理論へと発展していきます。マクスウェル方程式やローレンツ力などの電気工学の基礎となる非常に重要な理論を電磁気学Ⅰなどで勉強します。そして、工学的応用として電子回路や半導体工学などについて学んでいきます。また、電気工学基礎実験Ⅰ・Ⅱという学生実験もスタートします。座学で学習した内容を実験を通じてより理解し使えるようになりましょう。したがって、2年生の時期は、大学生活で一番重要なタイミングです。よく大学生活に慣れ、サボり癖が付き始める時期でもあります。気を引き締めて、入学時に抱いていた野心に向かって猪突猛進、頑張ってください。
もう一つ、2年生の皆さんには、大きなイベントがあります。それは、電気エネルギーコースと通信システムコースへのコース別けです。3年生から皆さんは2つのコースに別れて、各々将来に向けて学習を継続していきます。後期に、コース別け説明会が開催されます。そして、自分がどのコースに行くのか選択することになります。将来の夢に向けて、悔いのないコース選びができるように2年生に成ったら、どちらのコースに進むのか考えておきましょう。
3年生の皆さんへ
4年生の皆さんへ
卒業研究
卒業研究関連で必要となる書類を置いています。
大学院進学のすすめ
4年生の皆さんは、卒業研究を始めながら、就職活動も並行して行っていると思います。これまで、電気工学に関する幅広い知識や技術について座学や実習・実験で学んできました。しかし、世の中の電気電子製品やさまざまなシステムについて目を向けて見ると、学部で学んだ内容だけでは、とても理解することが困難なぐらい複雑化しています。その様な現状、皆さんが学部を卒業して、すぐに、社会に飛び出たとしても、最先端の技術やシステムを理解し活用するには大変苦労するでしょう。特に、研究や開発関連の職に就きたいと考えている学生は、学部4年だけでなく、プラス2年間の大学院の修士課程への進学をおすすめしています。大学院進学で、研究テーマについて詳しくなるのは当然ですが、学会発表等を通じて他大学の大学院生と交流を図ることで、九産大だけでは得られない新たな知識や人脈を作ることができます。たった2年間だけですが、皆さんの卒業後の進路が大きく変わります。修学費のことで、諦めかけている方もいるかもしれません。奨学金制度もあります。また、修学費の安い国公立の大学院進学を目指すのも良いでしょう。修学費のことで諦めてしまうのは愚かな判断です。ご両親や研究室の先生などとよく相談してみましょう。
下記に九州産業大学大学院に関する説明動画を2本掲載しています。画像をクリックすることでYouTube動画をご視聴いただけます。皆さんの大学院進学への第一歩となることを期待しています。
左側が九州産業大学 大学院 進学説明会(概要説明)、右側が九州産業大学 大学院 工学研究科 進学説明会
就職活動
就職活動については研究室の先生や学科の就職担当の先生、キャリア支援センターの理工学部の担当者とよく相談しましょう。業界研究や企業研究、エントリーシートの書き方やSPIの勉強方法、面接についてなど不安なことがあれば積極的に質問しましょう。就活はさまざまな情報を集め準備する必要があります。慌てないで良いように早めに動き出しましょう。