情報科学科DEPARTMENT OF INFORMATION SCIENCE

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情報科学科
2017.02.06

平成28年度卒業研究紹介「講義における演習状況把握システムの開発」

発表者: 早川諒(情報科学科)/指導教員: 下川俊彦教授

 九州産業大学情報科学部情報科学科のプログラミング系科目の演習において、受講生は挙手をすることで教員やTA、SAを呼び演習チェックや質問をしている。本研究では教員やTA、SAのことを演習担当者と呼ぶ。また、受講生が演習担当者を呼ぶことを依頼と呼ぶ。

 本研究の目的は、講義における演習時間中の依頼や進捗の状況把握を支援し、演習の進行を円滑にすることである。本研究の目的を達成するため、演習の状況把握を支援するシステム「サポちゃん2nd」を開発した。 サポちゃん2ndの対象者は、受講生と演習担当者である。 サポちゃん2ndは、受講生がPCから演習チェック依頼や質問依頼ができる。 また、受講生は過去の演習結果や小テスト結果を確認できる。 演習担当者はタブレット端末を使用し、依頼をしている受講生の把握や、対応する受講生を選択できる。対応する受講生を選択する際、演習チェック依頼をしている受講生か、質問依頼をしている受講生かを選択できる。また、演習チェックや質問の待ち人数表示機能がある。この機能により、待ち人数を確認し臨機応変に対応できる。他に、座席表表示機能や演習状況確認機能、演習結果一覧・編集機能、小テスト結果一覧・編集機能がある。座席表表示機能は、対応する受講生を選択した際に、受講生の座席位置を座席表に表示する機能である。この機能により、受講生の座席位置が分かりスムーズに受講生の元へ行くことができる。演習状況確認機能は、演習時間中の各受講生の演習結果や各演習問題ごとの正答していない受講生の人数や質問数を表示する機能である。演習結果一覧・編集機能と小テスト結果一覧・編集機能は、受講生の過去の演習結果や小テスト結果の確認と編集ができる。

 本研究の評価では、開発したサポちゃん2ndを演習で使用し、アンケート調査を実施した。結果として、受講生と演習担当者から高い評価を得た。このことから、本研究の目的は達成できたと言える。

Fig.1
図1: 受講者からの依頼

Fig.2
図2: 演習担当者による受講者の選択

 この卒業研究は平成28年度情報科学部卒業研究学部長優秀賞を受賞しました。

(2017/02/06 掲載。記載内容は執筆当時のものです)

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