電気工学科DEPARTMENT OF ELECTRICAL ENGINEERING

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2018.09.11

学外施設見学会を実施しました。

ニックスソーラーパークむなかた

  朝9時、大型バス2台で九産大を出発し、宗像市にあるサニックスソーラーパークむなかたへ移動しました。 サニックスソーラーパークむなかたは、メガソーラー発電所であり、特徴は本学が所有している土地を活用して株式会社サニックスと宗像市が産学官連携として取り組んでいることです。この施設は毎年訪問しており、次世代の電力エネルギーを担う電源として期待されている太陽光発電所について、普段は立ち入ることができない敷地内に入り、実物を目の前にしながら現場の担当者から詳しい説明を聞ける格好の機会となっています。
太陽光発電に欠かすことができない重要な電気設備であるパワーコンディショナーや昇圧トランス、高圧受(送)電設備、電力量量計(売電・買電メーター)の説明
多結晶シリコン太陽電池パネルの前で担当者から説明を聞く1年生。パネル構造や種類について学びました。

  台風などの被害で稀にパネルのガラスが割れることもあるが、サニックスソーラーパークむなかたでは、カラスが上空から小石を落としてガラスが割れることがしばしばあり、悩まされているとのこと。パネルの上に幾つか小石が乗っていました。そして、緑豊かな土地なので見渡すとカラスと思われる鳥の群れを発見。また、猪などもパネルを支える基礎の土台の土を掘り返し問題になるとこともあると話されていました。

北九州市エコタウンセンター・風力発電所

  次の見学先は、エコタウンセンターと次世代エネルギーパークにある陸上風力発電所(10基、15,000 kW)の見学を行いました。

  最初に、エコセンターの担当者からエコセンターの役割や次世代エネルギーパークの概要、そして、風力発電について講習会を受けました。その後、バスで株式会社エヌエスウインドパワーひびきの陸上風力発電所を見学。

  風力発電の支柱の真下まで移動して、ブレードの長さや1基当たりの発電電力量、コストなどの説明を聞きました。 間近で見ると、想像以上に大きく、3枚のブレードが風切り音をたてながら勢いよく回転している姿に皆見入っていました。

  風力発電の発電量は風速の3乗に比例する面白い特徴があります。そのため、一般的には、高い支柱を建てて上空の風速の強いところでブレードを回転させる大型の風力発電が多く作られています。一方で、九州大学の研究グループが研究開発した風レンズ効果を利用した風力発電では弱い風でも高い発電量が得られる様にブレードの周りに筒が取り付けてあります。変わった形の風車も見ることができて楽しい場所です。
  沖には今後期待されている浮体式洋上風力発電の実証実験を行うために建設されている風車も見ることができました。(右の写真)
学生は2枚羽根の浮体式の風車を見つけようと海を眺めていました。(左の写真)

九州旅客鉄道 小倉総合車両センター

  最後に、九州旅客鉄道株式会社の小倉総合車両センターを訪問しました。 九州の鉄道発展を支える車両メンテナンス工場、明治24年に門司まで開通した九州鉄道の車両整備工場として創設され、 100年以上の歴史を持つ工場です。 鉄道車両の検査・修繕及び改造や技術開発、計量器、測量器の修繕・管理検査等を行っており、「ななつ星in九州」「特急ゆふいんの森号」「特急ソニック号」など九州内を走っている車両を一手に担っているとのこと。 電車に関する基礎的な説明を社員食堂で受けた後に工場内を見学しました。よく見かける車両が台車や車体に分解され、さらに、各部品ごとに整備されていく過程はとても見ごたえありました。本当は、写真をお見せしたいところですが、秘密が多いとのことでお見せできません。

  今回の学外施設見学会で興味を持った内容について、電気工学科の多種多様な科目を通じて深く理解をして頂けたら幸いです。

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