電気工学科DEPARTMENT OF ELECTRICAL ENGINEERING

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電気工学科
研究
2024.08.17

サイエンステクノロジーセミナー

8月の夏休み期間に、理工系イベントとしてサイエンステクノロジーセミナーを開催しました。多くの高校生や中学生が本学の先生方の研究テーマなどに関連したイベントに参加し、楽しいんで頂きました。電気工学科では、貞方先生と松岡先生がテーマを作り実施しました。

貞方先生のテーマでは、有機半導体材料を用いて有機トランジスタを作ろうという内容でした。参加者に、有機トランジスタとは何か簡単な説明を行い、実験室へ移動しました。半導体に関する学生実験を行う電子デバイス実験室では、P3HTというオレンジ色の導電性高分子の溶液をマイクロピペットという精密なスポイトで回転するシリコン基板上に滴下し、高速回転させることで基板上に数100nm程度の半導体層が成膜できます。この成膜方法をスピンコート法と呼んでいます。高校生にもスピンコートを体験して頂きました。

その後、総合機器センターに移動して、金属蒸着を行いました。真空引きの待ち時間に、シリコンウエハをカットする練習や総合機器センターの機器の紹介などを行いました。無事に有機トランジスタのソースとドレイン電極を作った後に、電子デバイス実験室に戻りました。作製した有機トランジスタの特性を測るために実験装置に基板をセットして測定開始。有機トランジスタとして動作していることを確認できました。やったね!

各自で作製した有機トランジスタをお土産にするために、レジンアクセサリにするため、ちょっとした工作タイムです。お好きな金属フレームを選び、レジンを入れてUVライトで硬化させお好みのレジンアクセサリに仕上げてました。本テーマに参加いただきありがとうございました。半導体に興味関心を持って勉強に励んでほしいです。

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