新着情報
光陵高校の高校生に研究やものづくりのおもしろさをお話しました
2023年6月29日に、光陵高校の高校生が、九州産業大学を訪問しました。文系及び理系の学びや面白さということで、各分野から先生が講演しました。理系の学びとして、理工学部電気工学科の貞方先生が「エネルギーハーベスティングと有機エレクトロニクス」と題してお話をさせて頂きました。
講演では、テクノロジーの進化は、とても早く、10年、20年前には無かった価値観が今では当たり前のプロダクトやサービスを生み出している例を示しました。そして、それらを作る仕事が世の中に表れている。つまり、高校生の皆さんは、将来を見据えて、どの様なテクノロジーが出てくるだろうか、世の中がどの様に変化していくだろうかを常に考えて学びを継続することが重要であることを説明しました。
最近は、生成系AIなどに代表されるように、これまでの職業がそれらに駆逐されて職が無くなると危惧されています。確かに、単純なお仕事は無くなるかもしれません。しかし、人間の発想力や日常生活で生じる感覚などは人工知能ではまだ手の届かないところです。したがって、これからの高校生は、複数の学びを広く学び、多彩な考え方を有することが重要です。その様な学びを継続すると、これまでにない新たな価値観を作り出すエンジニアに成れます。この考え方が、AI時代を生き抜く一つのヒントになることを紹介されました。
先生の専門である有機分子を活用した有機エレクトロニクスの世界についても、身の回りの分子が、光ったり、発電するなどのおもしろさを紹介しました。それから、有機半導体や無機半導体について、イルミネーションで使われているLEDを例に挙げて紹介しました。