2023年7月20日に熊本県　商工労働部　産業支援課の辻井様をお招きし、「熊本県の半導体産業振興　~国策と連動した新生シリコンアイランドに向けて~」という題目でご講演をいただきました。

半導体は、家電製品などの民生品だけでなく、様々な用途で使われている。そして、諸外国との関係性から安全保障といった国策としても半導体産業を見直した取り組みが日本各地で起きている。その様な現状で、台湾の半導体製造大手であるTSMCの工場が熊本県菊陽町に建設されている。TSMCの熊本県への誘致や県や町で起きた住宅やインターナショナルスクール、インフラ、地域社会も含めた課題が多くあった。しかし、熊本県を中心に、大規模な支援を打ち出したことでTSMCの工場誘致が実現した。また、半導体産業に必要な人材についても説明頂きました。半導体人材に求められるスキルとしては、電気・電子工学や機械工学の基礎的素養に加え、工程管理が上位に位置する(生産管理職)ことから、半導体工程の全体がわかる人材ニーズが高い。営業・経営(事業企画、知財戦略)や実務経験(製造・装置・材料)なども高水準であることを紹介されました。

最後に、100分という限られた時間の中で、半導体について、様々な視点から解説いただきありがとうございました。受講した理工学部電気工学科の学生も担当者からの話を聞くことで、より半導体産業に興味や関心を持ち、今後の学びへとつながると感じました。